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妖精が住む街:アイスランドのハプナルフョルヅルの秋を散策

 先週からアイスランドに来ています。前回は5月中旬から6月にかけての白夜の季節で、良くも悪くも日照たっぷりであるため、夜あまり眠れず,時差が取れなくて困りましたが、今回は時差を感じたのは初日程度で、あとは夜しっかり眠れるので快適です。
みなさんから「アイスランドは寒いですか?」と尋ねられますが、私が来てからは風が無いせいか、体感温度が下がらず、手袋なしでも楽勝の、それこそ東京の冬程度です。拍子抜けするほど暖かいというのが正直な私の感想です。
昨日(10月14日)は天気がよく、レイキャビクの空に大きなオーロラが出ました。その夜、トイレットペーパーが尽きつつあることに気づき、慌てて買いに出てみると、玄関のドアを開けたトタン、目に入ってきたのがオーロラでした。びっくり。

私のカメラでは感度がなくて写らないので、写真がなくてごめんなさい。
ちなみに、今回はフレンムルという大きなバス・ステーションの近くのアパートを借りてます。

さて、アイスランドでは新譜も何枚かいい感じのを発見していますが、今日は私の観光のお裾分けです。個人ではさすがにもう間欠泉とか滝は見に行かないので、昨日は市バスで郊外の街に足を伸ばしてみました。


場所はHafnarfjordur(ハプナルフョルヅル)というところで、レイキャビクの街中から20分程度のところです。
バスで15分というと、日本の感覚では大したことがありませんが、こちらのバスは時速80キロで飛ばすので、結構な距離です。

ここは妖精が住む街として知られ、岩に妖精やら目に見えない人々が隠れ住んでいるので、その「住民」の許可無く岩を動かすことはできません。許可無しに岩を移動したりすると、「住民」の怒りを買い、よからぬことが起こることもあります。
なので、この街にはこういう風に、住宅街に岩がゴロゴロしています。

昨日はとても天気がよく、いかにも晩秋を思わせる色づきの木の葉がきれいでした。

写真の光線の関係でわかりにくいとは思いますが、これは岩を迂回して道路が通されています。

こういった風景が続きます。

レイキャビク市内もそうですが、庭に小さなツリーハウスを作っているところも少なくなく、普通は子供が遊べる程度の広さですが、この待ちで見かけたツリーハウスは、妖精しか住めないようなサイズのものもちらほら。

こちらのお宅のは、岩の上に灯台があり、よーく見ると、本当に電気がついていました。写真ではわかりにくくて残念。

この街には妖精の王様と女王様が住んでいるそうで、この写真はそのロイアル・ファミリー(?)がお出ましになるという丘の上から街全体を見下ろした写真。
私は10年前にこの街でガイド付きの「妖精ツアー」に参加していて、その時の記憶を頼りにあちこちを見て回りました。さすがに住宅街の中は覚えていなかったけど、この丘は覚えていた。

とまぁ、特にエキサイティングなことは何もないかもしれませんが、こうして岩を動かさず住んでいるところを目の当たりにすると、この国の人々がいかに畏敬の念を持って、自然や、見えない存在と共に暮らしているかを痛感します。
とても何気ないことではありますが、私は少なからず改めて感動してしまいました。

都会にいると、自然よりも人工的なことが多すぎて、自然を操れるものと錯覚しがちですが、そうではなく、実は私たちは自然に操られ、自然に生かされているのだということを、アイスランドではいつもひしひしと感じます。おごってはいけない、ということですね。

ちなみにレイキャビクの市バスは私が以前使った頃よりも劇的によくなっていて、
1)全てのバス停に名前がついた!:これは有り難い。以前はバス停名がなく、「近くになったらわかるから」と言われることがしばしば。私のような観光客がわかるわけないんだけど・・・。
2)次のバス停名が車内のサイネージで表示されるようになった!:これはものすごくありがたい。地図でバス停名を見ながら、停止ボタンを押すことができますからね。
3)バスの時間がかなり正確!:1−2分前に来ることもあるのでご注意を。
バブル崩壊前くらいまでは、バス停に名前がなく、バスの運転手に「XXの近くで降りたいので教えて」とは伝えても、忘れられてしまうこともあり、かなりヒヤヒヤものでした。また、バスの時間が表示通りじゃないことが多かったのが是正され、ほぼ定刻。これはすごいと思います。

こうして自転車や乳母車等も持ち込めます。乳母車は折りたためないのがこの国のデフォルトなので、そのまま乗せるのが普通。
バス料金は一回約250円。大人の10枚回数券は一回210円。私は一ヶ月パスを5500円で購入。最初の一週間で既に10回は乗ってるので、かなり元は取れます。
これから、FM Belfastという楽しいグループのメンバーのお家にお茶しに行きます。シンガーの女性が数ヶ月前に子供を産んだので、会いに行くのが楽しみ。男の子なのでまた私のボーイフレンド候補が増えた、と(笑)
今週のアイスランドは天気続きだそう。今回は幾度オーロラを見ることができるでしょうか。楽しみです。 (小倉悠加/ Yuka Ogura)

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