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フェロー諸島の旅:最大のお祭Ólavsøka、締めは国民総出のチェーンダンス

 フェロー諸島の旅のほぼリアルタイムのブログもこれでお仕舞いです。明日はレイキャビクに戻ります(行くというより、戻るという感覚)。
 7月12日に到着した時は、夜中の12時でも余裕で明るかったのが、今や23時で薄明かりが残るか残らないか程度。そしてこの夜景も今日で見納め。フェロー諸島には本当にお世話になりました。楽しかったし、貴重な体験が満載。
 到着当初はカメラマンさんが居て、プロの腕でとっていただいた写真があるので、後日まとめてお届けする予定です。
 さぁ〜て、ナショナル・デイの本番は、私にはもう何だか訳が分からなかった・・・。ナショナル・デイのイベント・スケジュールは冊子でありましたが、フェロー語なんで、ホントなんだかわからん!そしてなぜこの親子が表紙なのかも不明(笑)。
 その横は、夜中の12時からの一時間に歌う21曲の歌詞集。なぜ21曲なのかも謎。
 とりあえず忘れないうちに写真をアップしますが、正直言ってこのお祭の意味も、何が起こってるかも良く分かってないので(調べればいいんだけど、調べると更新できなくなるのでお許しを)、それを調べるのは後日の課題とさせてください。
 本番のÓlavsøka、ナショナル・デイは11時からのミサで開始となります。ここの教会、私が宿泊していたホテルから徒歩30秒。そしてうやうやしく実況中継されているので、まず入れないだろうと思いつつ行ってみると、一応セキュリティは立っているものの、全然止められず、ゆるゆるで中に入れてしまってびっくり。カメラの先にスピーチ(説教か)をしている女性がいます。
 で、何度も書きますが、それがどういう意味なのか、誰が何を話しているのか、私はな〜〜んも分かってません。
 うやうやしく御一行様(何の御一行なのかも分からん・・・)がうやうやしく出て来たところ。あまりにもナイスショットが撮れるスポットなのに、誰も居ないのが不思議。
 この女性がずっとスピーチしていた人。たぶん「キリストはみなさんを愛し・・・」みたいな話ではないかと推測。
  で、この後私は焦りまくってギョットするハメに!行列とほぼいっしょに坂を下っていくと、実は普通の人々はこの行列を一目見ようと、坂を下ったところで遠巻きに人垣を作っていたのです。なのに私は、この行列にくっついて歩いていたから、テレビカメラは向けられてるは、群衆は見てるかで、大いに焦りまくって、とにかく早く群衆に紛れようと走っちゃったから、余計に目立ったかも(冷や汗)。
 坂の下で待つべきであれば、そう言ってくれれば素直に待ったのにぃ。セキュリティ、一応4−5人立ってたのにぃ。それとも知らぬは外人だけなのか?!国民の大切な日なので、失礼がないよう、スカートにジャケット、真珠のネックレスまでつけて、日本人として旅の道中的には精一杯の格好をしていったつもりですが、ルールに反していたら本当にごめんなさい。
 そして行き着いた先(といっても普通なら徒歩2-3分の距離)には、大々的なコーラス隊が待っていて、その御一行(そうだ、国会議員だ!)が、国会議事堂前の指定場所に到着すると、コーラスが始まります。
これは国会議員のセンセが居る丘の上から撮った写真。どーもその、警備はいるけどゆるゆるで、入ろうと思えばどこにでも入れる気配。ただし、そういう外人が増えて規制がかかっては申し訳ないので、これも撮ったらササ〜っと下々の者の場所に戻りました。ふ〜(笑)。それにしても、どこからこんなに人が出てくるのか、普段の人気の少なさを考えると不思議。
 それが終わると、どこからともなく音楽があちこちから聞こえだし(屋台も多い!)、いい感じの音楽がするので探してみると、港のところで、アコーディオンとそれっぽい渋い歌声が。これはいい雰囲気出してましたぁ。
 そして本日もショールコレクションを撮りまくります。これは黒地なのでとにかく花が目立ってた。
 パープルもきれい。抑えた上品さが際立ってた。
 フェロー独特のショールは背中の真ん中のところでわかります。
 女性のショールの刺繍を撮っていたら、この男性が、僕のベストの刺繍もどうぞと撮らせてくれました。男性のベストの刺繍は花柄が基本で、これもとても美しいです。
 これは赤と白でシンプルな感じが可愛らしかった。
 若い子の集団。髪の毛縛るのがデフォルト?とっても後ろ姿が可愛らしく、楽しげで思わずパチリ。
 この日は市庁舎の特別公開があり、中に入ってみると、素敵な絵画がたくさんありました。市長さんの部屋とか公開されてたみたいだけど、フェロー語で、どの部屋が誰のか全然わからなかった。たぶんこれは応接間。
 これが市庁舎前あたり。きれいに花が植えられていて、花咲き乱れる夏の感覚満載。
何気なく路地に入ると、華やかなブラスの音が。途中風が出て来て、楽譜を風に飛ばされまくり、笑いを呼んでいました。お天気抜群!
 ここから屋内で2-3本地元ミュージシャンの楽しいライブを見て、外の大きなステージへ行くと、Byrtaの女性歌手であり、ソロとしても活躍しているグッリ(Gdrid Hansdottir)がステージに立っていました。G!で見た時はフルバンドだったけど、今回は男性ギタリストとの二人での演奏。アコギ1本のアンプラグドもよかったし、彼女は声もいいし歌もうまいし、とってもお勧めです。フェローのみリリースしているアルバムは間もなくショップに出せる予定です。
 かわいい犬を見かけたので写真を撮ろうとしたら、こんな素敵な女性が抱きかかえてくれました。フェロー諸島もアイスランドに負けず劣らず美人が多い!
 そしてこういった時間帯から、地元の人は親戚の家を訪ねたりをするみたいですが、私はちょうど日本からの至急の仕事をこなす必用があり、時間を食ってその訪問時間を逃してしまってちょっぴり残念。でも翌日に「来ても人が多すぎたから、まぁいいじゃない」って言われた。そんなもんなのか?私、お料理を見たかったんだけどなぁ。食べたかったし。ま、次回リベンジということで!
 なので次に外に繰り出したのは、夜中12時の合唱とダンスをするためでした。せっかくなので秘蔵のシャンパンの小瓶を手に行きました。本物のシャンパンうめ〜(←タダの飲み助w)。それに、国民の楽しいお祭の日なので、秘蔵の1本を出して正解でした。
 ここで21曲歌を歌い(どうして歌うのか理由は聞かないでね〜、そのうち調べます)、それを歌うのに1時間かかり、その後、どこからともなく、というより、放送でチェーンダンスの歌が流れてきて、みんな近くの人の手をとって大きな人の輪が出来て動き始めます。
 本来は1本の線で繋がってるはずだけど、こんなに大勢では、少なくとも数個の輪になってるんじゃないかなぁ、と考えてしまいました。せっかくなので私もいっしょに踊らせてもらった。入れてくれて、有り難う!
 前夜祭でチェーンダンスを見に行った時は、とにかくず〜〜っとみんな踊り続けていたし、節回しや盛り上がり感なども良く分かってすごく興味深く、見てるだかなのに飽きずにずっと2時間も居たけど、本番のこの日は、みんなワンコーラス踊れば満足するのか(?)、30分と続かないうちに輪は小さくなっていき、一時間後に残っていたのはごく一部の集団だけ。少し残念であり、あぁやっぱり伝統を守ろうと、そして伝統を楽しんでいるのは一握りなのだなぁというのが感想でした。
 チェーンダンスは途絶えても、外から聞こえてくるドスドスの低音は深夜まで鳴り響き、ホテルに帰ってきたのが2時過ぎ、そして寝たのは朝4時過ぎだったけど、それでも外の音楽は鳴り止んでいなかったので、いったい何時までやってたやら。平和すぎて何もないフェロー諸島において、きっと夜中過ぎまで飲み歩けるこのイベントは、若者にとっては貴重なんだろうなぁ、と。
 その昔、北欧のどの国でも踊られていたというチェーンダンス。私の記憶が正しければ、アイスランドでも踊られていて、でもそれがきっかけで(?)若者がハメをはずしすぎるので、禁止になったとか・・・。これも調べ直すべき課題ですね。
 チェーンダンス、単純で楽しいから、また踊りに加われるチャンスがあるといいなぁ。歌詞はどうしても覚えられないけど、雰囲気は充分に楽しませてもらいました。暖かく迎えてくださったフェロー諸島のみなさん、本当に有り難う御座います。またの機会を楽しみにしています!(小倉悠加/ Yuka Ogura)

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