フェロー諸島の旅:山に囲まれた入り江のビーチに怒濤の音楽フェス『 G! 』登場!

 フェロー諸島のゴウタという地区の海岸で行われる名物の夏フェス、G!(現地語でギエと発音)に日本と代表して?初参戦してきました。

 3日間のこのフェスは、アイスランド・エアウエイブスのように激しく音楽を聞きまくるというより、サウナや海に浸かって、クレープ食べながらノンビリ過ごし、子供も安心して聞きにこられる、とってもアットホームな感じもありぃの、さすがに夜も深くなると酔っぱらった若者も繰り出して、いかにもの音楽フェスな風景になり、懐が深い催しでした。居心地よかった!
 主催者のインタビューもしましたが、書き起こすのがずっと後になってしまうと思うので、とりあえずは写真でザザっとお伝えしますね。
 まずはこれが全景。写真だと小さくなってしまいますが、入り江でとても素敵な場所。
 で、会場に到着するなりいきなり見たのが馬(笑)。フェロー諸島の馬はアイスランド・ホースよりもちっちゃくてかわいい。何頭か居て、子供を乗せて歩いていました。のどか〜〜で、ちょっとびっくり。音楽フェスというと、私はアイスランド・エアウエイブスばっかりなので、いい意味で拍子抜け。
 ゴゥタはこんな感じのかわいらしい街で、子供達もフェスをとっても楽しみにしているようだし、乳母車を押しての参加組もおおぜい。小さい子供は消音用のヘッドフォン姿でメタル会場に居たりして。将来有望!?
 先日のチェーン・ダンスの時にアコースティックでやってくれたByrtaの片割れ、グヅリッヅはフル・バンドで出演。こっちの方がやっぱり迫力があった。もちろんアンプラグドも素敵だったけど。
 そして別ステージでは、オーラヴル・アルナルズが飛行機の関係で足止めされ、初めてヤヌスひとりでKiasmosとして登場。実はこの日の宿泊が彼と同じだったらしく、朝のシャトルでヤヌスと乗り合わせたので、ちょっと尋ねてみたら、「ひとりの演奏は全く初めて。ものすごくストレスだった」。まぁそうですよねぇ。見ててそれはありありと分かったけど、かなりオッリの部分もフォローして感心しました。
 で、それならいっそのこと、そこ居る人材(つまりはグヅリッヅ)をフル活用して、ヤヌスとグヅリッツのByrtaならやれるのにと思ったけど、Kiasmosとしてるので、そうもいかなかったのでしょうね・・・。
 Barren Earth というメタル・バンドの登場を待っていたキッズ。大きくなったら間違い無くメタラー?!
 弾むフィドルの音色が華やかで楽しく、会場で踊り出す人が続出したSpaellimenninir(読み方わからず)。ピアノの即興もとってもよかった。
 会場で演奏が続く中、我関せずでサウナや風呂に浸かる老若男女。というか老だけはあまり見かけなかったかな。
 子供達はキャッキャとはしゃぎながら海に繰り出していました。この女の子達、毎日遊んでた!
 今年初めて登場したというフェス銘柄のビール。販売が会場内だけなのか、外でも売ってるのかは不明。なかなか味が濃くておいしかったですよ!
 会場はビーチ、人工芝の遊び場、馬・羊小屋、ビーチ奥の3か所あり、馬・羊小屋は実際に動物っぽい匂いが満載でした(笑)。ここではポエトリー・リーディングや出版記念イベント等もあり、これがクオリティが高くてびっくり。
 写真集のイベントの時は、馬小屋のコンクリの地肌が写真にいい味を出していて、すごく雰囲気があってよかった。
 こちらは12歳以下の子供の発表会みたいなやつ。こういうのが面白い!一番背が高い子は本格的な感じで、将来が楽しみです。「とても歌唱力があるし、いい曲を書いてね」と声をかけてきました。
 これが今年のフェスのポスター。首都のあちこちでも見かけました。
 フェロー諸島の歌姫アイヴォール・ポルスドッティルはこのゴゥタ地区出身。ご実家がすぐそこにあります。彼女と会ったのは2003年以来で、背が高くなったし、大人になったわぁ。「え〜、そんなに昔なのぉ、私ってどうだった?」と笑っていました。あの頃は取材慣れしてないティーンのお姉ちゃんだった(笑)。
 カメラマンさんにちゃんと写真を撮っていただいたので、これも後日どうぞお楽しみに。
 そして彼女のステージがよかったぁ。もう超絶圧巻。どんな大ステージに出してもしっかりと観客を感動させ、楽しませてくれるステージ展開だったし、高音の伸びが信じられないほど色鮮やか。すっごぉ〜。最後に彼女のライブを見たのが10年くらい前なので、背丈よりも、アーティストとしての成長の方が断然大きい。数度来日してるはずですが、もっともっと彼女のことは日本の音楽ファンに知らせたいなぁ。
 というわけで、大スターになったご近所のお姉さんを見に来た人達。海岸にび〜〜〜っしり。
 このフェスは本当にアットホームに楽しくて、ボランティアでコーヒーとマフィンを無料でふるまう人や、紙吹雪はゴミになるので、後から鳥が来てつまめるようにと、ポップコーンを蒔いちゃう人もいるし(その前にお客さまに配ってたし)、一番おいしかったのはこのスープで、どこかのレストランが作った本格派。下にはトマトが聞いたポテトが入っていて、上には新鮮な白身のタラ。見た目もきれいだし、味も一級。
 夜はなかなか暗くならなくて、夜中の12時を過ぎるとやっとこんな感じ。G!フェスを体験して驚いたのは、私が案外メタル好きだということを発見。屋外のせいか、結構メタルが面白い。でも、メタル(特にデス・メタル)って、全部同じに聞こえるんですよね・・・あ、でも、プログレ・デス・メタルというのがあって、あれはギターがツインリードで、超好みだった。ヴォーカルわぁ・・・・。
 それからメタルといってもポップ寄りのようでしたが、オオトリだったDizzy Mizz Lizzyは楽しかったぁ!超楽しかった!演奏していた時はスモークで何人グループなのか分からなくて、最後に3名だと分かった時はすごい驚き。音圧で耳が千切れそうになったけど、屋外だと翌日まで耳がキンキンするほどの音圧からは逃げることが簡単にできるし、よく見える場所も確保しやすいし、遠くから全体像を見てるのも楽しいし、このフェス、ホント楽しかったぁ!
 お勧めのアーティストをほとんどここではご紹介できていないので、それは後日、可能であればインタビューなどと共にお送りできればと思ってます。日本のド暑い夏を離れて、フェロー諸島で避暑ついでに夏フェスはいかが?(小倉悠加/ Yuka Ogura)