今回はアイスランドのニットショップのご紹介。レイキャヴィク市内ではないため、車でしか到達できない場所にあります。とても素敵なので、ニット・ファンはぜひ足を伸ばしてほしいショップです。
Hvanneyri(クヴァンネイリ)という人口250名の小さな街は、アイスランドで最初に農業大学が開設された場所で、今でもそういった施設が多く、農業博物館などもあります。
農業には畜産も含まれるらしく、そういった関係の近代化も大切ではあるけれど、伝統の技も伝承していく必用があるため、この街には羊毛を手で紡いでいる人のスタジオも存在。そんなこんなでウールショップも存在しているらしく、地元産の羊毛を手紡ぎし、それを染色したものが多く、編みもの好きの私は目からハートマークが飛び出しました。とはいえ、編み物をする時間もここ数年ほど見つけることができず(5-6年前、アイスランドの伝統セーター、ロパペイサを編んだのが最後)、手編み好きとしては悲しい情況。でもそんなことはものともせず、嬉々として毛糸を選んでしまいました。
私自身の話はどーでもいいとして、なにせ人口250名の街、というか村?毛糸ショップはこんなわかりにくい地味な建物の中にあります。看板も出てないし、中に入るまで毛糸ショップがあるとは知らなかったというのが事実。つまりは偶然見つけた場所です。
中に入るとこんなんでびっくり。外観からは全然わからない。
手編みの素敵なセーターもたくさん。でも、それは接写撮影禁止と言われ、かろうじてショップの内部の全体写真や糸のカセの写真はオッケー。もちろんセーターのみではなく、帽子や手袋、その他のハンドクラフトもあれこれバラエティに富んで置いてありました。
地元で取れた毛糸を中心に、自然な毛糸の色のバリエーションや太さの違う毛糸がどっさり。マニアックだわぁ(笑)。
こういった微妙な色の違う毛糸も楽しい。糸を見るだけでワクワク(編み物好きならこの気持ち、分かりますよね!)
夢中で糸を選ぶ私。何を作るかなど全然考えてない(笑)。どれも糸の縒りが異なり、つまりは質感が異なり、いい感じ。
そしてこれが私がその時にゲットした毛糸の数々。これで5500円程度でした。手紡ぎの手染色なので、お安いとみるか高いと思うかはその人次第。
ここはUllarselið 〔ウール・センター)と呼ばれる場所で、この店の二階の奥は中古本が置いてあり、使えそうな辞書があったので購入。編み物の本もありましたよ。
編み物好きなら寄ってみたい場所です。お茶をしてしまった後なので寄らなかったけれど、この街には昔からの民家をカフェにしたところもあり、次回は寄りたいと思ってます。(小倉悠加/ Yuka Ogura)
Ullarselið 〔ウール・センター)