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チョコミント色のカラスのタマゴを茹でて食べた!

 2003年にこの地を訪れて以来、ずっとやりたくてやれなかったことがひとつ。それはカラスの卵を食べること!!!!

 これは夏の、鳥が営巣する季節でなければ出てきませんし、売ってる場所が限られるし、ホテルだとキッチン付きでないと無理。なので、ず〜〜〜っと長い間、これを果たせずにいました。

 今回は普通のアパートの滞在で、フリーマーケットが開く週末が何度かあるため、念願を果たすことができました。

 これがその卵!チョコミントのようなものと、白と茶色のブチがそれです。とても大きい!比較できるよう、茶色のが普通のにわとりの卵。でも、この卵も日本のLLサイズくらい大きい。計測できず残念ですが、カラスの卵はずっしりと重く、掌にすっぽり大きく入るサイズです。

それから、カラスの卵の他にも小さい灰色の卵が売っていて、おじさんが「これも美味いよ!」というので、乗せられて買ってきました。お値段がお高い!例えば、このLL玉らしきニワトリの卵は6個入り250円程度ですが、カラスの卵のお値段は一個で300円!あれこれ4個買ったら千円近くして、びっくり。お高い! でも、これは崖の営巣から命がけで取ってくるような感じなので、人件費なのでしょう。

 買ってきたその日(昨日)は、食べたい気もするけれど、どーもその恐ろしくて(汗)、腰が引けて、一晩冷蔵庫で眠ってもらいました。
 で、今朝、意を決して調理!

卵をゆで始める
グツグツと卵を茹で始めます。

 調理と言っても茹でるだけです。この卵を買っていたオジサンに調理法を尋ねると、「ゆで時間7分きっかり!7分以下でも以上でもダメ。沸騰した湯に入れるんだよ。水からじゃなくて。そしたらトロトロ半熟で絶対に美味いから!」とのことなので、几帳面な日本人の私は、7分3秒で茹であげました。
  ゆで上がった卵に冷水をかけます。これは指定されなかったけど、卵がゆで上がったら、冷水はデフォルトですよね?!

 そして、から剥きの儀式(?)に入ります。う、カタっ。結構分厚くしっかりとしたカラで、なかなか割れてくれません。そして向き始めてみると・・・。白身が透明!!

ミントチョコ色の卵の殻をむきはじめる
殻がとても厚くて固い!
卵の殻をむいたところ。
ほら、中の黄味が透けて見えますね。透明だわぁ。
弾力もニワトリの卵よりもある感じ。

 そして、意を決してまずは安全そうな(?)白身の部分からいただきます。ちなみに、朝イチに茹でたので、空きっ腹にカラスの卵です(笑)。

白身の部分だけを食べようとしているところ

 う、う、うま〜〜い!!超普通の卵!やっぱり卵はタマゴなのねぇ。でも、透明でちょっとモチモチとしていて、ピータンの食感を固くしたような感じ。結構いけます、どころか、普通においしい!

 さて、次に問題の黄味です。おじさんが7分というので、7分きっかりに茹でたのはいいけれど、結構中がドロドロで、ほとんど生卵っぽい。
 日本人の私は、生卵は慣れているため、生卵自体はそれほど抵抗がありませんが、なにせカラスの卵ですからねぇ。緊張するわぁ・・・・。

オレンジ色に近い濃厚な黄味の色が見えてる

 でも、私は卵を食べられるけど、卵が私に食いかかってくることはないと言い聞かせて、一口いただくと・・・・。

 濃厚!卵の味だけど、う、う、う、なんだか臭いがする。魚臭い???

 そうなんです、慣れ親しんだニワトリの卵とは一味違い、ちょっとばかり臭いがある。これは慣れるとすごく珍味になるだろうなぁという味だけど、カラスというのと、やはり慣れない味なので、ちょっと何というか、一瞬後悔。いえ、慣れればすごく美味しいと思うのです。今回は初めての体験で、慣れなすぎてる私。

 それから、黄味がドロドロで、舌にまとわりつくようなのも、ちょっとぉ。鶏の卵って結構サラっとしてますからね。生でも。とにかくモチモチ、ドロドロの濃厚軍団。

 でも、キチンと完食しました。おいしく大切にいただきました。家畜ではなく、ワイルドな、自然のままの卵なので、たぶん滋養成分もたっぷりかと思います。

 それから、その後、アイスランド在住20年以上という日本人の方にお会いした際、この卵についてを確認したところ、現地の方は、やはりこうしてドロドロで食べるのだそうで、私の茹で方は完璧だったようです(7分きっかり!と指導してくれたオジサンに感謝)。
 また、確かにこれらはアイスランドだと「カラス」に属するけれど、正確にはSvartfuglといって、「ウミスズメ」の類だそうです。なーるほど、カラスの仲間ではあるけれど、ゴミを漁っているあのカラスではない、と。情報をくださった方に感謝。

(この記事は、2012年にICELANDiaブログ用に書いたものを、若干訂正して転載しました。)

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