2019年のアイスランド・エアウエイブスがあと一ヶ月で開催されるというタイミングで、去年2018年のフェスを振り返りたい。様々な理由からレポートを出すタイミングを逃してごめんなさい。
2018年はアイスランド・エアウエイブス・ツアー最終回となり、企画立案して以来2006年からずっと続いてきたことにひたすら感謝。特にこのスペシャル・スタジオ・ツアーは本当に好評で、毎年私自身もとても楽しませてもらったので、名残惜しい。
ということで、まず初日の午前中は町歩き&会場案内から。少し寒くて小雨がちらついていたけれど、ひどく降られずに楽しく散策。
ここはビョークやシガーロスの古巣でもあるSmekkleysaの店舗。メインストリート沿いにあったここは、2019年現在Odinsgataに移転。壁に貼ってあるポスターは、アイスランド音楽やビョーク・マニア垂涎のものばかり。
12 Tonarはいつもの場所。壁に飾られたディスクが、レーベルとしての活躍も物語っている。2019年秋、この店舗は改造中で、間もなくカフェやバーとしても機能するようになる。来年以降の話になるけど、上階はアーティスト・レジデンスとしても使えるようになる予定。
午後には晴れ間も見え、チョルトニンの水鳥も気持ちが良さそう。
昼食後に向かったのはお馴染みのプール・スタジオ。シガーロスがコミュニティ・プールをスタジオとして改造。現在のオーナーは、シガーロスのエンジニアを長年務めているビッギと元シガーロスのキャルタン。ここでは例によって、シガーロスのトラックを聞かせてもらう(このトラックは2019年の『agaetis byrjun』20周年記念盤に収録されたボートラだった)。
内部はこんな感じ。かわいいサイズのプールだったことがよくわかる作りとなっている。以前はシガーロスの楽器や私物がゴロゴロ置いてあり、聖地巡礼に近いものがあったけれど(笑)流石にそこまでの雰囲気はないにしても、面影は十分にある。
こちらがプール・スタジオの外観。シガーロスのビデオクリップで見たことがある人も多いかも。
次に訪れたスタジオは高級住宅街の中にある瀟洒な一軒家。所有するのはアカデミー賞音楽賞を受賞したマルケタ・イルグロヴァ。
アカデミー賞受賞者なので、本物のオスカーがさりげなく置いてある。そして本物のオスカーはーーー重い!手にずっしりとくる。本当に。
そして彼女が特別に参加者のために生演奏、生歌を披露。この音源は別室のコントロール・ルームに送られ、実は後日、スペシャルなお土産として音源をいただいた。ありがとうマルケタとミオ。
この写真はマルケタがみなさんを撮っているところで、後日彼女がインスタにあげた写真がこれ。
みなさんとの集合写真。写真家のシバノさんが欠けていて残念。写真を撮る人が入れないのは常とはいえ。
せっかくの機会なのでみなさんとお話。マルケタの横の男性が彼女の夫でエンジニアのミオ。
ここは本当に居心地のいい素敵なスタジオで、半地下にはベッドルームも完備。目の前には海と山が見え、景色も素晴らしく、こんな場所でレコーディングできたら最高!
この辺でちょうどいい時間となり、みなさんをホテルに送り届け、ここからがアイスランド・エアウエイブスのフェスの本番へ。(次に続く)