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2022年8月アイスランドはレイキャネス半島、新噴火地へのルート

 2022年8月3日にアイスランドはレイキャネス半島で火山が噴火。昨年のファグラダルスフャットルと同じ火山帯内。去年噴火地へは、溶岩の広がりを偵察に行ったことも含めて10回以上訪れているため、今年も噴火早々見に行ってきた。ーーこう書くとすごく活動的に聞こえるかもしれないが、運動不足の60代前半女性なので、毎回怪我がないようとても気をつけている。

 帰宅してすぐにまとめたレポートは以下でどうぞ。

SAMEJIMA TIMES
こちらアイスランド(86)火山噴火くん、久しぶり!また会いに来たよ。世紀のエンタメが親しい友に〜小倉... また噴火した! 観光客にフレンドリーで、見学がしやすくていい感じのアイスランドはレイキャネス半島の火山。ここ二週間ほどひどい地震が続いていて、もしやまた噴火?と...

 火山見学に関するルートはツイッターに連投したけれど、言葉が足りないため、ここに書き足しますね。公式のルートはSafeTravel.isのこちらをご覧ください。
 注意事項やまとめはこの記事の一番下に書き出すので、ぜひご参考に。

 体調、天候等のコンディションで印象が大きく変わるので、実際に行く時は慎重に検討し、十分な装備で行ってくださいね。無理だと思ったら、途中で引き返す勇気も必要!

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555288351367897089

 片道7キロ。片道2時間ほどの所要時間だ。噴火を上から見るだけではなく、少しでも下に降りて近くで見ようとすると、距離は伸びるし、山の上り下りが必要になる。

 ハイキング・コースといっても気楽なものではなく、登山の覚悟が必要。問題は傾斜地だけではなく、足場の悪い場所(大きな石がゴロゴロあって非常に歩きにくい)も長距離続くため、気力と体力が必要。

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555547714489835523

 ルートAと呼ばれるこの部分は、緑色の新しい噴火用ルートの前半部分に出てくる。ジグザグに道は作ってあるが、それでも滑りやすく、雨が降るとぬかるむため、上り下りともに注意が必要。

 2022年8月8日現在、レスキュー隊がこの部分を含めて、ルートを歩きやすくするため重機も入れて作業をしているという。なので、この記事よりも実際には道が歩きやすくなっていることを私も願っている。既に道標の杭は打たれているというので、目印は心配しなくて大丈夫そうだ。

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555547722660429826

 ツイートに掲載した写真の場所は「道」ができてはいないけれど、注意して進めば滑ることはまずないと思う。ただし、石がゴロゴロしている斜面であるため、足元は常に要注意。

 

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555553565590142976
https://twitter.com/YukaOgura/status/1555263429505650689

 上記のツイートとの重複になるけれど、ルートBとされていた部分(緑色のルートの中盤)は大きめの石がゴロゴロある場所を通る。どのくらいの距離かはわからないけれど、ルートBを使った際、「ここはもう歩きたくない」とうんざりしたことは覚えている。実際、昨日・一昨日と怪我や事故、疲労等でレスキュー隊のお世話になった人が続出したのもこの部分らしい。

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555557802726363137

 結局私は去年の溶岩の流れに沿って歩いた。当局が指定したルートではない。
 理由のひとつは私が行った際にはまだ道標が整備されておらず、Aルートの山を登った後どちらへ向かえばいいのかわからなかった。人の流れとしてみんな下へ降りて行ったし、前述のように去年の火山噴火見学体験から、大きな石がゴロゴロしている部分は歩きたくなかったので、下に降りることにした。

 最初は土の部分を歩いていたが、どう見ても溶岩の上の方が歩きやすそうだ。

 溶岩の周囲を歩くことのリスクは認識していた。風がないでいる場合、有毒ガスが溜まる可能性があること。去年流れた溶岩のハジの方であれば溶岩が熱いということはないが、堅そうに見える溶岩も脆い部分があり、その下は空洞であることが多い。乗っている時に溶岩が崩れると怪我をする可能性がある。溶岩が陥没したり崩れている部分を通る時、足を乗せると動いて転倒することもありえる。溶岩の割れ目に足が入ってしまうと、やはり怪我をする可能性がある。

 山の下、渓谷の内側を通ることを当局が薦めたくない理由は他にもあろうかと思う。素人考えでもこれだけあるので、「溶岩の上を歩かないよう」という警告は理解するところだ。

 ここで天秤にかけるのは私自身の体力と気力だ。この噴火地には去年何度も足を運んだのである程度はわかっている。その上に距離が去年の倍であることを考えると、体力は温存したい。困難な部分は避けたい。体力が消耗すると注意力も落ちる。長距離になればなるほど、怪我や事故にあう確率が高くなる。だから困難がわかっている当局の緑の部分(特に後半の部分)は使いたくない。

 これを書いているとニュースが入ってきた。8月8日午後、閉鎖されているにもかかわらず入ったグループが二組行方不明だそうだ。視界が悪い場合は、山の上の方が自分の居場所がわからなくなる可能性が高いのではと思う。溶岩が流れた部分に沿って歩けば、まず迷わない。けれど、視界が悪いとどの時点で去年の溶岩から離れればいいかが、問題か・・・。視界がよければ直ぐに分かるはず。

https://twitter.com/YukaOgura/status/1555263561542369280

 噴火地に到着すると、そこは山の上だ。そこから更に下に降りて見学するかは、風向き等との相談になる。有毒ガスが溜まっていたり、風向きによっては見学者の方にガスがくるので、十分注意のこと。

 斜面は滑りやすい部分があるので、それも注意したい。

8月4日は噴火から数百メートルまで近づくことができた。

 2022年8月、火山見学のまとめ

*SafeTravel.isのサイトはこちら(ルート、最新情報等)
*車は駐車場に入れること(有料:1000isk https://parka.is/pay/geldingadalir/ 支払わない場合の罰金5000isk)。
*片道約7キロ。斜面や歩くのが厳しい場所も多いという認識を。標高差300メートル。
*片道2時間。途中の休憩時間、見学時間を考えると5-6時間は必要。
*ツアーもあるので、独自で行くのが不安な場合はプロの手を借りるのが安全。
*天候や風向き(有毒ガス)に十分注意を。
*視界が悪い、悪くない予報の時は絶対に行かないこと。
*トイレは駐車場以外はない。
*水(スポーツドリンク)、食料(簡易なスナック等)は必ず持参。
*防寒、暴風の対策をしっかりと。風がある場合は体感温度がとても低くなる。
*ニット帽、手袋も着用。靴下は分厚いものを。
*ハイキング・ポールも推奨。
*現地の気候も火山の噴火も刻々と変化する。常に周囲の変化に注意を!

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