2018年アイスランド・エアウエイブスのフェスティバル中にスペシャルなイベントが幾つかあり、私はそのひとつであるJFDRのチョコイベントに参加。それはJFDRことヨフリヅルの最新EPを、彼女が大好きな抹茶味のチョコレートにダウンロードコードを入れてリリースするという試みで、担当したのはアイスランド唯一のビーン・トゥ・バー(カカオ豆からチョコレートのバーを生産する)会社のomNom(オムノム)。
オムノムのチョコレートは、チョコ自体の味がとてもよく、パッケージもポップで芸術的。私も大好きだけど、少々お高いのが玉に瑕。それでも、発売当初よりもお値段がかなり下がってきてるのでありがたい。
ヨフリヅルのことイベント、参加希望者の中から20名招待の激戦ではあったものの、抽選での一般参加に加えて、家族と友達という枠でも行われ、ヨフリヅルの計らいで私は入れてもらいました。
このイベント、とても試みが面白く、「最初はティー・セレモニーから始めます」というので、てっきり抹茶が出て来るのかと思ったら、なんと中国茶の利き茶。なんで日本の緑茶じゃないの〜?!という突っ込みは無しです。たぶん。第一、海外では(ましてアイスランドでは)おいしい緑茶を入手するのが困難。抹茶は入手できるものの、たぶん20人前のお茶を点てるのは大変だし、それ以前に点てられる人も道具もないと思う。
そして、「最初は30-40秒で出します」等、結構な蘊蓄を語るんだけど、私の経験では、アイスランドの水は軟水過ぎて、純粋すぎて、お茶の本来の旨みがなかなか出ない。時間をかけても出ない、というのが日本茶好きの私の正直な感想。なので、本来のお茶の美味しさを再現するためには、硬水とまではいかくても、アイスランドの超軟水ではない程度の軟水を使うべき。案の定、思いの他香りの薄いお茶で、あ〜やっぱりという感じ。もっとも緑茶やウーロン茶になれてない外人には違いが全然分からなかっただろうけど。
それでも、お茶といっしょにいただく利きチョコはとてもよく、チョコ自体の味の違いもよくわかり、私的にはとってもいい試みでした。私、チョコ好きだし、甘いのは苦手でカカオ60-70%以上のが好物なので、とびきりおいしいオムノムのチョコは大歓迎。
数種類のお茶を各3煎じまでいただき、チョコもいただき、次は工場内に入ってコンサート鑑賞。食品の工場であるため、全身を清潔にカバーする必用があり、靴カバー、オーバーオール、そして頭のキャップと、ハタ目にはとっても奇妙な格好でのライブ参加。さすがに演奏者は普通の格好だったけど(笑)。
お土産に抹茶味のチョコをもらってホクホク。うふっ。帰宅して、早速抹茶味を開封。チョコにはダウンロードコード・カードが封入され、パッケージの裏には歌詞があった。で、抹茶味はといえば、正確には抹茶&ライムだそうで、なんか酸っぱいと思ったらライムだったのね。うーん、日本人的には素直に抹茶だけにしてほしかった。ライムの酸っぱさがあると、抹茶の香りが立たないと思うんだけど・・・。
どちらにしてもとても素敵な試みで、その後ハルパ会場で見たJFDRもすごくよかった(レポートは後日)。彼女、絶対的に才能あるし、もっともっと活躍してほしいと願っています。
ちなみにこの抹茶チョコ、市内の音楽ショップで販売されていて(定価1500isk)、現在はJFDRのサイトでも限定数販売中。日本で扱えるかは交渉中。来春来日の噂アリなので、抹茶の香りと共にJFDRが日本に来ますように! (小倉悠加/ Yuka Ogura)