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トロールの子供達が遊ぶTröllabörn(トロゥトラボルン)

レイキャビクに落ち着き、天気がいい時は(少々悪くても!)夫婦で郊外によく出る。アイスランドは日照が落ち着かない国で、冬は極端に短いし、夏はほとんど太陽が沈まないほど日照時間が長い。なので暗い冬を過ごした後は、少しでも郊外に出て太陽を楽しみたい、景観を楽しみたいと貪欲になる。

そんな2019年5月の初旬に、レイキャビクからクヴェラゲルディまでの山越えの間にある、小さな道を探検することにした。その道自体はどうやら私有地に続くようで、途中から進めなくなったが、幹線道路から逸れたすぐそこに、不思議な地形があった。

Tröllabörn(トロゥトラボルン)とはトロールの子供達という意味だ。アイスランド語の看板しか見つからなかったが、どうやら約4500年前の火山噴火に起源を発するという。そのメカニズムを図解から想像するところ、水のある場所に溶岩が流れ込むと、ガスが泡となり小さな爆発が連続し、爆発した火口部分が穴があいたまま固まったような感じだ。それをトロールの子供と呼び、そこには10体(?)の子供達が存在するという。

能書きを見ればなるほど、ゴツゴツした溶岩地とは少し違った様子で、確かに丸っこい印象だし、火口だったらしき穴やらガスの通り道っぽいものも見受けられる。子供なら、素敵な隠れん坊ができそう。基地にしても楽しいかも。草花が、子供達に寄り添うように茂っていたのも印象的。

ここは1983年に天然記念物の指定を受ける。ごく小さな地域だが、「トロールの子供達」というネーミングも楽しく、訪れて得した気分になった。

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