ご無沙汰していました。7月は文字通り休むヒマ無くヴァケーションにいそしみ、天気のいい日を見つけてはキャンプしたり、アイスランドの天気が悪すぎて勢いでブダペストへ行ったり、遊びに充実しまくっていたところ、7月の終わりに私の彼が事故で両脚を大やけど。以来ずっと24時間看護婦さん状態でした。
私のパートナーはアイスランド人で、子供の頃からハイキングが大好き。こちらの山、あちらの山を登り、川を渡り、そういう事には経験値がある人です。が、温熱地帯には油断があったのか、観光客が全く来ない場所で順路などの整備もされておらず、お湯がボコボコ沸き出しているところで足を踏み外し、大やけど。そして皮膚移植。幸い、範囲は限定的なので自分の皮膚で済みましたが。
両脚なので歩けないため、救急車を呼んでの対応。図らずもサイレンの鳴る救急車で病院へ行くという貴重な体験をして、その後はずっと家庭内看護やら病院通いやら。
ここでひとつ「なるほど」と思ったのは、こうして派手に落ちるのは地元男性が案外多いということ(救急隊員談)。無謀な観光客が多いのかと思ったら・・・。そこまで熱いとは思わず手を入れて指先を火傷する程度はたぶん観光客でも、ここまで派手にズボっと落ちるのは、油断して甘く見てる中途半端な経験値の地元民が中心。私の彼も山での経験は多く、判断力も自信もあるけれど、温熱地帯はそれほどよく知る訳ではなく、むしろ私の方が用心していたので無傷でした。
足の火傷に限らず、火傷は悲惨。見ていても痛そうで辛そうで、歩けなくて不便という前に、ホント、どうしようもない痛みで毎日地獄のようでした。
有名な温熱地帯といえばゲイシール(間歇泉)。そこはゴールデンサークルという定番の観光地にあり、観光地なので注意を促す看板もあれば、境界線のロープもあります。マナーとしても当然ですが、安全のために、境界線を越えぬよう、安易に温泉水に触らぬよう、くれぐれもご注意ください。(小倉悠加/ Yuka Ogura)