最近なかなか私好みの、アイスランド音楽の新譜がなくて、さぁ〜てどうしたものかと思っていましたが、Mikael Lindが出してくれました。新譜『Sound that Escaped』は現在のところオンラインでの販売に限られていますが、評判がよければCDや12インチも考えたいとのことなので、ぜひ応援してください!
Mikael Llind 『 Sound that Escaped』
https://mikaellind.bandcamp.com/
前回のアルバムでは「ひとりシガーロス」と描写され、ずいぶんとシガーロスや音響系が好きなファンにアピールしたようですし、私もそういう音作りにノックアウトされたくちでした。今回のアルバムも、音作りそのものには関わっていないとはいえ、友人であるアレックス・ソマーズ(ヨンシー&アレックス)やポール・エヴァンス(元ベッドルーム・コミュニティ・スタジオ・マネージャー)との交流の中で産まれてきたものも少なくないようです。
今回のアルバムは、今までのアルバムの延長上であり、ドーンと薄暗く荒涼とした風景を思わせる音作りもあれば、氷河や水滴を思わせるキラキラ感もあり、大好きなアイスランド感に満ちています。実際のレイキャビクはヒップホップやらラップが人気炸裂中で、なかなかこの手の音を見つけるのが難しくなってきているのですが(もしかして、私のこの感覚はもう古いのか?)、やっぱりしみじみして大好きだし、真に心に染みるのだから仕方がない。流行に流されることなく、心に響いてくる音楽です。
満員電車に揺られながらも、この音さえあれば心の中だけでもゆったり、ゆっくり過ごせるのではとさえ思う説得力も。うーん、こういう音作り大好きだぁ!!(小倉悠加/ Yuka Ogura)
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