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地層の間から湧き出す無数の滝、フロインフォッサル

 フロインフッサル(Hraunfossar)は溶岩hraun の複数の滝fossar。アイスランドの西部でその優雅な姿を楽しませてくれる。

 レイキャビクから車で直行すれば2時間弱で行ける場所。道中、楽しめるルートはいくつか考えられるので、レンタカーを借りるのであれば、事前に道中の情報を集めれば、この上なくスペシャルな旅行ができる・・・って、この滝に限らず、アイスランドはどこでも絶景が楽しめるけどね。

 いろいろな滝を見ている中、このフロインフォッサルは私が大好きな滝のひとつだ。一番好きなのは、名のある滝ではなく、全く無名で誰も来ないけれど、滝裏に回大変たり、その周囲でのんびりできる滝がいい。もちろん有名な滝も素晴らしいし、フロインフォッサルは名のある滝の中でも大好きだ。

 理由は簡単。水が流れ落ちるのは川からではなく、地層から水が滴り落ちる。いや、吹き出ると言っていいのかもしれない。何度も足を運んでいるが、8月下旬の午前中に訪れたこの日は特別水が白く、川が蒼く、美しく、アイスランド人の私のパートナーもため息をつき、「こんな美しい姿を見たことがない」と言ったほど。

 この滝はラングヨークトル(Langjokull=長い氷河)の水が、ハトルムンダルフロイン(Hallmundarhraun)という溶岩台地に染み込み、その水が溶岩の地層の間からクヴィータ川(Hvita)に流れ出しているというもの。展望台の前あたりが一番素晴らしい眺めではあるけれど、同じような光景は1キロ続いているので、かなりの壮観。

 この滝の先には「子供の滝 (Barnafossar)」もある。この川には橋もかかっており、向こう岸の溶岩台地を散歩するのもオツなので、少し時間をたっぷり取るといろいろな発見があるかと思う。

 近年、この場所の駐車場付近にはカフェも設置され、なかなか使いやすく、観光しやすくなってきている。

 前回ご紹介したキャニオン・バスからそう遠くない距離なので、温泉ついでに滝を見ることも十分可能。

 ちなみに冬はこんな感じの景色に。夏でも冬でも、季節に関係なく非常に風情がある。

 ありきたりでないアイスランドの自然を楽しみたい人にお勧めしたい。

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