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アイスランド旅行基本情報:2015年

 アイスランドのことを書き続けて10年を軽く超えたICELANDiaブログです。最近、当ブログ記事ランキングのトップがずっと「アイスランド旅行便利帳」なので、その記事を久々に見てみると執筆が2006年。その後アイスランドには経済崩壊が訪れ、私もアイスランドに足繁く通い、アイスランドへの渡航歴も20回を超えました。直近で行ったのは2015年8月です。
 「アイスランド旅行便利帳 その1」は気候の部分はほとんど変わらないとはいえ、その他の物事に変動があるため、ここに便利帳を新たにしますね。ただし、物事は流動的です。私は一年に2-3度アイスランドへ行きますが、行く度に変化していますので、以下はあくまでも参考にお願いします。また、以前書いたものも一応お目通しください。引き続き参考になることも多いと思います。

<アイスランドでの服装>
夏以外、基本は首都圏の冬の服装を
 アイスランドに四季はなく、二季だと言われます。それは冬と短い秋。アイスランド人の言う「夏」は、首都圏に住む私にはそれは3月後半の春か、せいぜい10月頃の気候。日本の「夏」を想定しないでください。夏の平均気温は10度。日中の最高気温が15度行けばアイスランド人は「暖かい!」と喜びます。日本人の私は「涼しい!」(笑)。
 冬の平均気温は0度。日中の最高気温が5度程度でしょうか。そんな感じです。気温だけを見れば案外たいしたことないんですが、アイスランドは強風が名物。風があると体感温度がガクンと下がります。
 アイスランドの夏にあたる6月から8月初旬あたりまで、レイキャビク市内のみに籠もるのであれば、ジャケットのみでも過ごせますが、その場合は朝晩の冷えに対応するため、帽子と手袋は持ってると便利。郊外観光の場合は、撥水性のジャケット/コートを持って行った方が無難です。または薄いダウンとしっかりした撥水ジャケットの重ね着ができれば柔軟な対応ができます。とみなさんにアドバイスしつつ、撥水アウトドアコートを一度もアイスランドへ持って行ったことがない私。無ければ無いでしのげます!ただし濡れて乾くのに時間がかかります(当たり前!)。
 その他の季節は、とにかく冬の服装です!私が寒がりなので、現地の人が室内でTシャツ姿でも、私はセーターを二枚重ね着。皮下脂肪と育った環境の差をひしひしと感じる次第です。室内は暖かいので問題ないとはいえ、風があると外がねぇ。

 天気は変わりやすく、1時間のうちに快晴、雨、霙、雪、を全部体験したこともあります。強風が名物のアイスランド。傘は凶器になる可能性もあり、使わないのが普通。市内で激しい雨の時は、30分ほどお茶でもして、様子を見る余裕があるといいですね。

<自然を甘くみるな!!>
キャンプやレンタカーは慎重に!
 アイスランドの自然は美しく壮大です。同時にとても厳しく過酷にもなります。レンタカーで回る場合は、「1.舗装道を走る 2.無理をしない」を鉄則としてください。道路が悪かったり、少しでも無理だと思ったら、計画を中止する、変更する勇気と余裕を!
 冗談ではなく、少しの無理が「死」につながります。数年前、現地在住の日本人がカーブを曲がりきれず、崖から落ちて死亡しています。アイスランドでの運転には慣れていたと思われる人でもそういうことがあります。局所的な強風・突風などでもハンドルを取られます。アイスランドの道をくれぐれも甘く考えませんように。

 (追記:2015年暮頃、日本人家族がトンネル内で交通事故に遭い、死者が出ました。一車線しかないトンネルだったそうです。地元のルールを知らずにそういったトンネルに入ったのでしょうか。重ね重ね、くれぐれも地元の運転ルールを事前に頭に入れ、慎重な運転をお願いします)

 屋外のキャンプは夏場でも朝晩が冷えます。マナー意識最悪の外国人キャンパーが増え、現地で問題になっています。最近では、キャンプ地以外にテントを張り、そこが寒すぎて、周囲のコケをはいでテントを保温。コケがはがされた場所の無残な写真が公開され、大問題になっています。キャンプ場以外でのキャンプは違法です。自然に手をつけるのも違法。アイスランドの自然は壊れやすく、むしり取られたコケが再生するのに百年かかると言わています。
 同様に、氷河に乗って流されレスキューが駆り出されたり、自然の中で便意をもよおし、その始末をしようと火をつけたところ周囲に燃え移って消防がかけつける等、ホント、困ったものです。
 良識ある行動の徹底を心よりお願い致します。

<物価>
食費はたっぷりと
 アイスランドの食事は全般に日本人の味覚に合うようです。ほとんどの方々が、「アイスランドの食事は大変においしかった」と感想を抱くことでしょう。アイスランドもご当地食材で、外人には不味いと思うものもあるかもしれません(外国人が日本の納豆を臭いと思うように)。例えば腐ったサメやら羊の内臓寄せのようなものです。が、レストランやカフェで提供される料理は、普通においしいと思います。何よりも魚介類が新鮮なので、日本人にはうれしい。それから、チップ制度はありません。
 物価は高い。特に食費は高くつきます。観光客が安く済ませる定番はホットドッグ。1個400円程度です。カフェやレストランで食べると、ランチで1800円-2800円、スーパーでサンドイッチを買って食べても1パック7-800円。おいしいパン屋のサンドイッチは千円以上です。食費を圧縮するといっても、なかなか大変。
 アイスランドの場合、ホテルでは朝食付きが多いはずなので、なるべく朝食をしっかり食べ、昼間は日本よりも割安感のあるチーズとクラッカー程度で済ませて、夜の食事を少し豪華にするような感じで食べるのがいいかもしれません。
  カフェのレベルは概して高く、水がきれいなことも手伝ってコーヒーも紅茶も大変においしく、カフェでまったり体験もぜひ。コーヒー一杯400-500円程度なので、東京プライスに慣れていれば、それほど高くは感じないことでしょう。
 アルコール好きは空港を出る前に免税でゲットがお勧め。レストランやバーで飲むのはちーとばかりお高いし、国営の酒屋以外ではアルコール飲料が売っていないので、自室でチビチビやりたい人は、空港で購入してくるのが一番便利。ちなみに、スーパーではアルコール分2%のライトビールであれば売っています。
 土産物も安くありません。土産として配れるような1個2-300円で軽くて壊れなくて腐らなくて感じのいいもの・・・なんて夢の夢かもです。キーホルダーでも安く見つけて7-800円からで、ひとつ200円程度で買えるのは、絵はがきくらい。現地デザイナーの素敵なカード類も1枚4-500円が相場。
 土産物自体の種類は格段に増えています。デザイナー商品は高いけれど素敵だし、いわゆる土産物の選択種は多いので、用途に合わせてお選びいただけることでしょう。

<水>
世界一の水道水!
 水は蛇口を捻れば世界一高品質の軟水が楽しめます。天然水をフィルタリングした冷水なので安心。日本も水がおいしい国ですが、アイスランドの方がもっとおいしい。私、アイスランドの水を飲むとホ〜〜っとします。
 アイスランドでは通常ひとつの蛇口から温水と冷水が出てきます(ん?日本でもそうか!)。飲料に使う冷水の場合は、必ず少し水を出して、冷たくなったことを確かめてから飲用してください。というのも、温水は人畜無害とはいえ、飲料用ではないからです。同じ蛇口を使用するので、前に使用した温水が蛇口の管に残っていることもあり、それを飲んじゃうと美味しくない。
 また、温水からは硫黄の匂いがします。これは天然の温泉水だから硫黄の匂いがするのではなく、意図的に硫黄が入れられているのです!温水は飲料用のようにフィルタリングしていない天然水なので、飲料用と間違えないようにという意味と、ミネラル分を水道管につきにくくするため。なので、「硫黄の匂い=温泉!」というのは早とちり。でも、天然水であることには変わりなく、本当に温泉の場合もあります。面倒な時は「温泉ですよ〜」って言っちゃうことも多いのでごめんなさい。正しくは天然水&硫黄です。

<言語>
英語頼み
 言語はアイスランド語。英語は幅広く通じます。
 学校ではアイスランド語に加えてデンマーク語も必須(たぶん、デンマークの植民地だった名残でしょう)。国民には3カ国語を話せるよう教育がなされるため、英語やフランス語、ドイツ語、ロシア語も堪能な人が多いです。
 特に英語は日本のアニメが米国経由で輸入されてくるらしく、動画(日本)、言語(米語)、字幕(アイスランド語)での放送を子供達は楽しみにしています。その関係か、アイスランドでよく聞くのは米語です。数年前までアメリカ軍の基地もありましたしね。
 アイスランドの観光に関わる人で、英語を話さない人はまずいません。また、アイスランド人は全般に英語は非常に堪能です。アイスランド観光に行く時は、「有り難う=Takk(タック)」は現地語を覚えておきたいものですが、あとは英語で通した方がいいと思います。
 アイスランドに何度も足を運び、アイスランド人相手に仕事をしている私も、全部英語です。アイスランド人の英語があまりにも上手なので、私がカタコトのアイスランド語を話したところで、せいぜい笑いのタネにしかならなりません。既に英語が堪能な方は、現地語を少し覚えていっても楽しいのかもしれませんが、普通の日本人であれば、アイスランド語を覚える前にまず英会話ができるようになった方が実用的です。

<通貨と両替>
ISK・クレジットカード社会
 アイスランドの通貨はアイスランド・クローナ(ISK)です。クレジットカード社会なので、ほとんどの人がクレカで支払いを済ませます。現金が必用なのは、公共バスにその場で一回だけ乗る、というような特殊な場合のみです。タクシーもクレカ歓迎。ガム1個でもクレカ決済が多いので、レイキャビク内に居る限りは無理に両替をする必用はありません。が、地方へ行くと、現金オンリーの小さな店もあるので、一応少しは持っていてもいいかも、という程度。
 現地の正確な為替レートを知りたい場合は、ランズバンキン(Landsbankinn)やイスランズバンキ(Islandsbanki)あたりの銀行のレートを見ることをお勧めします。それが実際の交換レートですしね。ちなみに交換レートはアイスランド語で「gengi」です。もしも以下のリンクが正しくなくなった場合は、銀行名とgengiという言葉で検索してみてください。ちなみに2015年8月現在1isk=9.3円。
 日本円をISKに両替できる場所は日本ではありません。たぶん経由地のヨーロッパの空港でも無いところが多いはず。アイスランドの空港に到着すれば両替マシンがあるので、そこで両替することもできるし、空港バスはクレジットカードが使えます。
Lnadsbankinn為替レート
http://www.landsbankinn.is/markadir/gjaldmidlar/
Islandsbanki為替レート
https://www.islandsbanki.is/einstaklingar/markadir/gjaldmidlar/

<空港からホテルまでのバス>

数社がバスを運行
 アイスランドの国際空港はKeflavik(ケプラヴィク)です。レイキャビクのダウンタウンまで車で45分。空港からダウンタウンまでは数社がバスを運行。
 飛行機の到着が夜中過ぎでも問題ありません。バスは航空便の運航に合わせているので、航空便の発着がある限りバスも待機しています。ただし、荷物や免税でゆーっくりしていると、バスに置いていかれるのでご注意を。
Flybus(ダウンタウンのバスターミナル、またはゲストハウスやホテル等まで)
https://www.re.is/flybus
Gray Line Airport Transfer(バスターミナル、またはゲストハウスやホテル等まで)
http://grayline.is/airport-transfer/

<宿泊>
ホテル宿泊が確実 
 普通にホテルに滞在するのが、何かと便利で一番快適。宿泊料は安くはなく、現在のアイスランドは観光ブームで宿泊施設不足が叫ばれていることもあり、高値安定です。最低レベルでも冬でも一泊1万円、夏だと1万5千円はかかります。星の数が少し多くなると、2万円代はざら。
 お風呂はシャワーが主流で、バスタブがあるのは、ホテルの中でも数室のみということが多いです。ただし、ダウンタウンから少し離れた大型ホテルには、バスタブ付きの部屋が多いものもあります。部屋はヨーロッパ式で狭いところが多い。
 ユースホステルも何件かあるので、目的や予算に応じて適宜探してくださいね。

 長期滞在する場合は、アパートを借りることもできます。観光ブーム絶好調の現在、観光客用のアパートはホテル滞在の料金と同じ。掘り出しものを見つけられればラッキーですが、自炊の手間や当たり外れを考えると、私はお勧めしません。が、現地に住んだ気分を味わいたい等、特別な目的や考えがある場合は悪くないかと思います。

<アイスランド国内バスツアー>
首都圏の11-12月の服装を
 レイキャビク国内のデイツアーやバスツアーは、いろいろな代理店が出しているため、大手2社のみをご紹介します。
Reykjavik Excursion
https://www.re.is/
Iceland Excursion
http://www.icelandexcursions.is/tours/day_tours/iceland.is
 2015年8月の滞在で、リサーチがてらバスのデイツアーに参加しました。上記の大手ツアーのバスに相乗りで、途中から専門的な部分はツアー主催会社がバスを出していました。そんな作り方だと、何が何だかよくわからないため、今回のご紹介は上記2社のみとさせていただきます。

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