2018アイスランド・エアウエイブス4日目一期一会のTeam Dreams, JFDR, Eivor他

 (前の記事)アイスランド・エアウエイブス2018、実質的な最終日も満遍なく楽しんだ。なにせ2003年からこのフェスを体験しているため、自分なりの楽しみ方が固まってしまい、それを打破しようとは思っているけれど、どうしても好きなアーティスト、聴いてもみたいアーティストの傾向を打ち破ることができず、そしてこうしてレイキャビクに住まうようになったため、今回を逃しても、どこかできっと見ることができるだろうという考えもチラつき、安全な方向へ走る。さて、2019年はどうなることやら。

 この日はまず、前々年にバンド・コンテストで優勝したBetween Mountainsの演奏から。Hitt Husidにて。次のRavenも悪くなかった。歌唱力はあるので、どちらも小さく固まらず、どんどん実験的に音楽を開拓していってほしい。

 そしてレイキャビクの数少ない5星ホテルのCanopyへ。このオフ会場の選択はものすごく手堅く、5星ホテルのラウンジ・アクトとして間違いないクオリティのアーティストばかりだった。Helgiの演奏は手堅く、写真は無いけれど次に出てきたUna Stefに至ってはファンキーで迫力もあり、ありがちな音楽とはいえ、グイグイと引き込まれていくその実力はあっぱれ。

 あっぱれといえば、Eivorはどこから見ても聴いても超一流のアーティストに成長した。フェロー諸島出身の彼女はティーンの頃にコンテストで優勝。以来ずっとプロとして活躍。特に北米やヨーロッパでの人気は高く、逆をいえばそれほど知られていない存在なのは日本のみかと。民謡調の癖が気になるかが彼女を好きになるかのポイントかも。ポップ畑のパートナーと一緒になってからは、随分と聴きやすくなった部分も。大きなフェスのトリを取れる貫禄と実力、そして見た目もチャーミング。実際に話をするととても早口で、よく喋る。ステージ上の貫禄とのギャップがあるのが楽しかったり、彼女のことはティーンの頃から知ってるので、本当に成長したものだと・・・(正直、自分の成長しなさ加減が嫌になる)。

 

 夜は更け、今回のアイスランド・エアウエイブスの個人的なハイライトが続けてやってくる時間に。それはSin Fangことシンドリ、Mumのオルヴァル、そしてSoleyの3人が組んだスーパーグループのTeam Dreams。このステージを見逃すと後がないという最後のライブで、最後にしてやっと見る機会ができてよかった。

 最後はJFDF。チョコレートの抹茶味コンサートも見たからまた?という感じではあるけれど、アイヴォールも、Team Dreamsの面々も、そしてヨフ子も、みんなデビュー当初から見守ってきたアーティストで、個人的にも知ることになった人ばかり。どうしても見たくなるよね、応援したくなるよね・・・。
 他の人はわからないけれど、私は時々、自分のことを投影する(投影することができる)アーティストが現れる。ものすごく古くはジョミ・ミッチェルだったり、少し前だとサラ・マクラクランがそうだった。最近はこの人!というアーティストと出会っていなかった。そんな中、私は大人になったヨフ子の雰囲気がとても好きで、性格もいいし、アーティストとして出しているものも、なんというか具体的にどこがどう好きというより、全般に醸し出すものが好き。そしてあのヒョロんとした容姿にも、なんとなく親近感を覚える。

 今回のJFDRのバックは、チョコ工場の時のギーザに加えて、キーボードとベースがあるベルト、ギターがキャルタン。全員の見た目も美しすぎて、なんかクラクラしそう。特にヨフ子のキラキラ衣装が文字通り眩しくて、思わず見とれて、見惚れてしまう。彼女の繊細なヴォーカル、大好きだ。

 心にしみるライブだった。涙、出てきたよ、ヨフ子。心の中がシーンとして、それでいて熱くなっている。アイスランド・エアウエイブスはまだ続き、あと数時間、音楽に浸ることはできるけど、この余韻を家まで持ち帰り、そのまま眠りにつきたい。よくあるパターンとはいえ、本当は次に行くライブを決めてたけど、ここで私の2018年のアイスランド・エアウエイブスは終わりにすることにした。今年もありがとう。

 毎年、いろいろな事情でフェスは様変わりしていく。フェス自体が上り坂で、楽しすぎて仕方がない時期を体験しているだけに、近年は正直言って少し寂しいフェスになっている。でも、それでも、やはりこうしてずっと音楽に浸っていられる日々は大好きだし、胸に迫るものも少なくない。あぁ、音楽にはやっぱりものすごい力がある。知られざるアーティストとの出会いをもっと大切にしたい。そう思いつつ、自分が好きなアーティストばっかり見てしまうのも許しつつ、さてさて、2019年はどうしようかと思う自分がいる。(次に続く